フォージング(採食行動)でできること~食事・行動・ストレスケアのひと工夫~
「すぐごはんがなくなってしまう」「退屈そうにしている」
そんな様子を見たことはありませんか?
動物たちは本来、時間をかけて食べ物を探し、
工夫して食べる生き物です。
その行動を再現するのが「フォージング」です🍀
☆フォージングとは
フォージングとは、
食べ物を探す・取り出す行動そのものを楽しむ工夫のことです。
単にごはんを置くのではなく、
・隠す
・取り出しにくくする
・探させる
といった工夫を加えます。
☆フォージングのメリット
🐦食べるスピードをゆっくりにする
すぐ食べ終わってしまう子でも、
時間をかけて食べることで満足感が得られやすくなります。
→ダイエット中のストレス軽減にもつながる可能性があります
🐰「すぐなくなった!」というストレスの軽減
短時間で食事が終わると、
欲求不満やイライラにつながることがあります。
フォージングは、その時間を引き延ばす工夫になります。
🐹気を紛らわせる(環境エンリッチメント)
毛引きなどの行動が見られる子でも、
注意を別の行動に向けるきっかけになることがあります
※ただし治療の代わりにはならず、補助的なものです
☆ご家庭でできるフォージング例
●簡単にできる方法
・ちぎった紙の中にごはんを隠す
・ペットボトルのキャップの下に隠す
・タオルや布、紙に包む
●少し工夫する方法
・箱の中に紙と一緒に入れる
・転がすと出てくる容器を使う
・市販のフォージングトイを使う
※当院のInstagramでは、
ガチャポンを使ったフォージングの動画もご紹介しています。
カプセルの中にごはんを入れ、
転がすことで中身が出てくる仕組みで、
「どうやったら取れるか」を考えながら食べることができます。
実際の様子は動画で見るとイメージしやすいため、
ぜひ参考にしてみてください。
Instagramの投稿はこちら👇
https://www.instagram.com/reel/DW8Bn0REXCt/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
☆ポイント(重要)
いきなり難しくしないことが大切です
・最初は「すぐ取れる」状態から
・徐々に難易度を上げる
・取れないと逆にストレスになることも
☆注意点
・誤飲のリスクがある素材は避ける
・個体によって向き・不向きがある
・食べない場合は無理に続けない
・体調不良時は行わない
☆まとめ
フォージングは、
食事・行動・ストレスにアプローチできる日常ケアの一つです。
大きな変化ではないかもしれませんが、
日々の積み重ねが、その子の生活の質を高める可能性があります。
その子の性格や体調に合わせて、
無理のない範囲で取り入れてみてくださいね。
また、フォージングを通して
「どうやったら取れるかな?」と様子を見守る時間は、
オーナー様と動物とのコミュニケーションの
きっかけになることもあります。
日常の中で、そうした時間が少しずつ増えていけばと思います。